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広島共立病院 (広島医療生活協同組合)

専門的手術に精通する、地域のかかりつけ医的施設

地域医療を担いつつ、専門医療も提供する地域の中核病院。
複数の診療科がある中で、整形外科に関しては手の外科を中心に上肢手術を数多く実施。安佐地区にある「日本手外科学会」認定研修施設でもある。

クリニック・医院情報

住所 広島市安佐南区中須2-20-20
TEL 082-879-1111
ホームページ https://hiroshimairyo.or.jp/depts/ortho/
駐車場 約160台

診療時間

 
9:00~11:30 ◯※ 休診
16:00~18:30 休診 休診 休診 休診 休診

*日曜・祝日、月曜・水曜・金曜・土曜の午後は休診 ※土曜午前は第1、3、5週のみ

診療案内

主な診療内容  
整形外科・
リハビリテーション科
四肢の骨関節疾患、外傷(骨折、脱臼、捻挫、打撲等)、骨粗しょう症
スポーツ障害、理学療法、運動療法、物理療法
主な設備 1.5テスラMRI、64列マルチディテクターCT、骨密度測定装置
神経伝導速度検査、超音波検査装置(エコー)

 

紹介写真1
紹介写真2
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アクセス

詳細情報

以下のページから、さらにくわしい診療内容などがわかります!

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専門的手術に精通する、地域のかかりつけ医的施設
広島共立病院
市川 誠 副院長・整形外科部長

特  色

地域医療を担いつつ、専門医療も提供する地域の中核病院。
複数の診療科がある中で、整形外科に関しては手の外科を中心に上肢の手術を数多く実施。安佐地区にある「日本手外科学会」認定研修施設でもある。

広島共立病院は、広島大学(以下、広大)整形外科の関連病院の一つとして広大整形外科教室からの派遣を受け、現在は市川副院長・整形外科部長(以下、副院長)をはじめとした5人の常勤医と、広大からの非常勤医(週2回)が診療や手術を行っている。
一般外来は医師全員が担当し、手の外科は副院長と中林昭裕医師、足に関しては田中玄之医師が担当するなど、それぞれの医師たちが専門性を生かした医療を行っている。
同院の2016年度の手術件数は969件に上る。ほかの開業医や勤務医から多くの紹介があり、中規模病院としては豊富な手術件数を手がけている。特徴的なのは、上肢の手術件数が6割近くを占めていることである。また、同院は安佐地区(安佐南区、安佐北区)にある「日本手外科学会」認定研修施設で、切断指の再接合や機能を失った手の再建など、高度な技術を要する手術も行っている。
そのほか、高齢者の大腿骨頸部・転子部骨折を主として、足関節部の骨折などの下肢外傷に対する手術や関節リウマチに対する機能再建術、さらには人工関節置換術(膝・股・肘・指関節)などの手術も幅広く手がけている。いずれも日常生活や仕事への早期復帰を第一に考慮し、患者のニーズに応じた診療を心がけている。

同院の手の外科は、手指や橈骨の骨折に対する手術の症例数が圧倒的に多い。
橈骨遠位端骨折の治療は、ロッキングプレートの開発や普及によって飛躍的に進歩し、同院でも2005年から導入して良好な成績を収めている。以前は骨移植や創外固定による対応がほとんどだった関節内粉砕骨折も、この方法によって正常な位置に治すことが可能になっている。さらにギプスの固定も2週間程度ですむようなっているため、早期から入浴などの日常生活が可能で、高齢者に対しても希望する患者には積極的に手術を行っている。
同院では、専門的な手術は関節鏡下による術式を採用。特に三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷は、手関節の尺側痛の原因として重要な疾患で、この手術は安佐地区では同院でしか行っていない。このTFCC損傷は骨折ではないため、一般的には開業医などでは、よく手関節捻挫として見過ごされる場合も多いが、そうしたケースの中に特殊な軟骨損傷があるという。手首を頻繁に使うスポーツなどで痛めることが多い。
「他院では『骨に異常がないので心配ない』とか『X線検査ではなかなか分からない』などといわれることもあると思います。MRIや関節造影検査などで見つけることが可能ですが、それらでも特殊な撮影方法が必要です。ですので、ある程度TFCC損傷を予測して撮影することが重要です」
同院では、的確なMRI撮影や関節造影などで病態を把握し、1・5㎜および2・3㎜の手関節鏡を使って、損傷を関節鏡で確定診断をする。直接的に患部を観察するので、そのまま適切な処置につながるメリットがある。軟骨には神経がなく、損傷による周囲の炎症や刺激などで痛みが生じる。TFCCの中央部分は血行がないため、部分切除により痛みを取り、辺縁損傷の場合は縫合の処置になる。

指の変形性関節症に、母指CM関節症(親指の付け根の関節の変形性関節症)があり、物をつまむときや瓶の蓋を開けるときなど、母指(親指)に力を必要とする動作で、手首の母指の付け根付近に痛みが出る。進行するとこの付近が膨らんできて母指が開きにくくなり、また母指の指先の関節が曲がり、手前の関節が反って変形する。中高年の女性に多いのが特徴で、使い過ぎのために起こるという。
治療では、消炎鎮痛剤入りの貼り薬を貼り、CM関節保護用の軟性装具を付けるか、固めの包帯を母指から手首にかけて8の字型に巻いて動きを制限する。それでも不十分な場合は、痛み止め(消炎鎮痛剤)の内服や関節内注射を行う。痛みが強く、亜脱臼を伴う高度な関節の変形や、母指の白鳥の首変形が見られるときには、関節固定術や大菱形骨の一部を切除して、靱帯を再建する関節形成術などの手術が必要になる。
DIP関節(へバーデン結節)とは指の第1関節のことで、そこが変形して曲がってしまう原因不明の疾患である。第1関節の背側の中央の伸筋腱付着部を挟んで、2つのコブ(結節)ができるのが特徴だ。この疾患の報告者へバーデンの名にちなんで、ヘバーデン結節と呼ばれている。原因は不明だが、一般的に40歳代以降の女性に多く発生し、手を頻繁に使う人に生じやすい傾向がある。
保存療法としては、固定するなどの安静や投薬、局所のテーピングなどがある。急性期では、少量の関節内ステロイド注射(特にトリアムシノロン)なども有効だ。保存療法で痛みが改善しない場合や、変形がひどくなって日常生活に支障をきたす場合は、手術を考慮する必要がある。その際には、コブ結節を切除する方法や関節を固定する方法が行われる。
一方、第2関節であるPIP関節(ブシャー結節)では、疼痛や機能障害が顕著な患者に対して、人工関節置換術によって良好な結果が得られている。専門的な手術とされており、多くの症例数を誇っている。
「親指の第2関節が曲がらないと大変不便です。まずは注射で痛みを取りますが、屈曲が悪くてお困りなら手術になります。専門性が高い手術が必要です」

屈筋腱(指を曲げる腱)損傷の中でも、指の中央から付け根の関節までの部位での損傷は「No man's land」といわれており、2つの屈筋腱が複雑に走行するため、これまでは安易に治療ができない神の領域といわれていた。同院では、この部分の損傷に対して、腱の強固な縫合を行った上で早期運動療法を導入し、術後早くから指の良好な可動域を得ている。
屈筋腱断裂や損傷後の患者に対するリハビリは、早期運動療法を行っている。指を動かすことで癒着を防ぎ、元のように曲げられるようにする方法である。
そのため、術後すぐに装具を作成する必要がある。
具体的には、手関節を少し曲げ、MP関節(第3関節)を40~60度程度曲げて動かないように固定する。手関節や指を反ると、縫合腱が切れてしまうためだ。指の先に糸を付けてゴムで曲げるように引っ張り、ゴムの力(200g程度)を利用して指を曲げ、自分で指を伸ばす運動をする。
また、第1・第2関節は全体的に伸ばし、術後3週間は、毎日1時間ごとに10回程度を繰り返す。一般的に、患者は初めて動かすと瞬間は痛みが出るが、3週間後くらいからはリハビリ中は装具を外して、指をゆっくり伸ばしたり曲げたりする運動を始める。
このほか、切断した指をつなぐなどの専門性の高い手術も行っている。指は見た目の美しさに加えて機能も大切であり、欠損して手の指がない人は、足の指を手に持って来る手術も行っている。件数こそ少ないが、この地域では同院のみが行っている手術である。
さらに、関節リウマチや変形性関節症などにより関節障害を生じ、痛みや機能障害の強い患者に対しては、人工肘関節置換術や人工膝関節置換術も、実績や経験に基づいて積極的に行っている。

副院長が手の外科をめざしたきっかけは、当時の広島大学整形外科の主流が手の外科だったためだ。
「けがが良くなること、具体的には機能が回復することが、目に見えて分かり、結果が一目瞭然なことに魅かれたからです。また、手の細かい手術だけは専門医にしかできないことにも強く惹かれました」
具体的には、径の小さな血管を吻合したり、神経を縫合したりするマイクロサージャリー手術などに興味を持ったという。
大学を卒業して3年目にJA尾道総合病院に赴任した際、切断した指の再接着の症例が多く、顕微鏡を覗く機会が増えたことが、この道を選ぶ直接のきっかけになった。それ以降、手の外科を中心に、難易度の高い専門的な手術を数多く行ってきた。
専門医療の提供が可能な同院は、安佐地区の総合病院として、年間900件余りの手術を行っており、5人の常勤医師が地域の整形外科医療に貢献している。

手の外科分野においても高齢者の患者は多く、そんな中、同院は地域のかかりつけ医としての役割も十分に果たしている。整形外科に関わる疾患は極力断らないように心がけているが、あくまでも手術を前提にした患者の診療に重点を置いており、例えば圧迫骨折のように、安静が中心で手術を要さない症例は、有床の開業医などに担ってもらうスタイルができている。
もちろん、他院の紹介状がなくても患者の診断を行っており、救急指定病院や当番医の役割も担っている。
「地域医療に貢献することが、当院の立ち位置の基本であることには変わりありません」
安佐地域において、専門的な手術が可能な施設は数えるほどだ。安佐市民病院は脊椎の手術が多く、手と足の手術に関しては同院が受け持っている。
手の外科は、手術後のリハビリがとても重要なため、その分リハビリに携わるスタッフの数も多く必要になってくる。同院の理学療法士や作業療法士などのスタッフは、もちろん専門的な知識を身に着けており、基本的には下肢のリハビリは理学療法士、上肢については作業療法士が受け持っている。屈筋腱のリハビリについては、経験豊かな作業療法士が担当する。

同院では関節リウマチの治療にも力を入れている。この疾患には投薬が基本だが、手術の適応となるケースもある。
「一般的に、リウマチ関節外科に関しては整形外科が中心ですが、その一方で合併症を併発する可能性がある場合には内科の力が必要です。当院にはリウマチを診れる内科の専門医はいませんので、その場合には呼吸器を専門にしている他院に患者さんを紹介しています。そういった意味で、それぞれの利点を生かすことを大切にしています」
副院長は大学時代、手の外科グループとリウマチグループの両方に所属していた。同院では肘や肩の人工関節手術も可能だ。
「膝や股関節は、比較的どの病院でも行っていますが、肘の場合は経験がよりものをいいます。人工肘関節置換術に関しては、主に私が担当しています」
関節リウマチなどにより変形した関節を、金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工肘関節に入れ替えることで痛みを取り除き、関節運動を改善する効果が期待できる。
「患者さんのニーズに応じた治療をこれからも心がけていきます」
同院の整形外科は、上肢の外科を中心に専門的な手術を行いながら、かかりつけ医として地域医療も担い続ける。

市川 誠 副院長・整形外科部長

いちかわ・まこと

経 歴

1986年広島大学医学部卒
同大入局後、広島鉄道病院、JA尾道総合病院、庄原赤十字病院、JA広島総合病院を経て、広島大学に戻る
広島県立リハビリテーションセンター勤務後、2004年広島共立病院赴任
専門は手・肘の外科と関節リウマチ
医学博士

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