山野理事長の治療方針は、「何でもできる矯正歯科医」。
矯正歯科医の認定資格は持たないものの、矯正歯科治療を十分に学んでいる本格派で、先代の理事長は、広島大学歯学部で矯正歯科を立ち上げた1人だという。
患者は地域住民を中心に、呉市焼山や安芸区矢野などから訪れる。
年齢層は2歳から90歳代までと幅広く、車椅子での診療も可能。
理事長は、提携する広島県（2か所）・京都府（1か所）の一般歯科医院に月1回訪問して、矯正治療を行っている。
矯正歯科の外部ドクターは、都市部では当たり前になりつつあり、自前の建物を持たずにフリーで活動する矯正歯科医師もいるという。

来院患者の疾患は、歯周病が7割で、不正咬合の治療も多い。
同院では、これまで1000人以上に矯正治療を行ってきた。
基本的に、矯正歯科専門医院では一般歯科治療は行わないが、同院は例外。
矯正に関する相談も、一般治療中に無料で気軽にでき、セカンドオピニオンとして活用しやすい。
一般的に、矯正歯科専門医院の治療費は高く、出張医師を依頼すれば費用が上乗せされるが、同院は、安価で気軽に専門医院同等の矯正歯科治療が受けられることも魅力。
治療全般では、患者が望む治療を優先しており、矯正治療の患者の年代ごとのデータを分析し、噛み合わせなどの参考にしている。

患者には、「どんなことでも前もって伝える」ことを徹底。
小児歯科であれば、親に当日の治療内容や、起こりうる症状や影響を説明する。
スタッフには、診断以外は全てできるよう、知識や技術を磨いて丁寧な対応を促している。
広島大学病院や呉共済病院、マツダ病院などと連携し、親知らずの抜歯や外科手術を伴う顎変形症、インプラントを依頼。
歯周外科治療は、土井ファミリー歯科医院（広島市安佐南区）の歯科医師が来院して対応するなど、手術を伴う一般治療は、外部の精通する医師に依頼している。