モットーは、「丁寧な診察」を行うこと。
仁井谷歯科医師は、「回数をかけてでも丁寧に患者さんと向き合って、一人ひとりに合った治療をしていきたいです」と話す。
同院は2014年４月に、医療介護複合施設内（にいたにクリニック）の歯科として開院。
同ビル内の整形外科やリハビリテーション科・皮ふ科と、常に連携を取れる環境にあり、子どもから介護を要する高齢者の口腔ケアまで、患者の多様なニーズに応えるべく、包括的な診療体制を採用している。

「子どもや車いすの患者が診察台に乗降しやすいように」との配慮から、全ての診察台にバリアフリー設計を採用。
車いすのままストレスなく移動できるよう、受付から診察台に続く通路にも、十分な動線スペースを取っている。
「患者さんは、何か一つでもストレスを感じると、通院する気持ちに余裕がなくなります。少しでもリラックスしていただければと思っています」
「患者の気持ちに向き合いたい」という方針は、機器の選択にも貫かれており、レーザーに最新のエルビウムヤグレーザーを導入。
従来の歯科治療用レーザーと比べて組織深部への影響が少なく、痛みが少ないのが特徴だという。
むし歯治療や歯周炎治療などにも使用され、「キーン」という治療音に萎縮してしまう子どもたちにも好評である。

診察に使用する機材は、患者の口に触れるデリケートなものであるという認識から、消毒や滅菌に特別な注意を払っている。
また、通院が困難な受診希望者に対しては、自宅で診療が受けられるように訪問診療を導入。
ケアマネージャーと連携を取りながらケアプランを確認し、患者が受けているさまざまなサポートと重複しないようにスケジュールを調整する。
今後の展望について、「多職種連携を深めて、地域に密着した環境をつくりたいと考えています」と仁井谷医師は話す。