同院は子どもから高齢者まで、幅広い疾患を診療する地域のGeneralist（かかりつけ総合歯科医）。
エビデンス（科学的根拠）に基づいた治療を提供しているのが特徴で、最新治療については必ず文献を調べ、データを十分に把握してから導入する。
「テレビや雑誌で目にする最新治療の中には、エビデンスが乏しいものもあります。患者さんに本当に効果があるのか、じっくり検証した上で、納得したものだけを治療に取り入れています」

中村院長は、「これからも、地元に寄り添いながら歩んでいきたいです」と話す。
2018年7月の豪雨災害で坂町地域は大きく被災したが、院長の実家も大規模半壊して復興途中（診療所は無事）。
「口腔機能低下（食べたり飲んだりが難しく感じること）の患者さんの診療や、自宅・施設・病院などへの訪問診療に、より一層力を入れていきたいです」と、地域に貢献する意思を強く語る。
診療では、初診の検査後に治療のメリット・デメリットをしっかり説明し、患者の理解を得た上で治療を開始。
必要があれば大学病院などの専門医と連携し、できる限り患者の要望に応える。
こうした、患者に寄り添いコミュニケーションを大切にする誠実な診療が評判になっている。

歯内療法にも重点を置いており、必要に応じてマイクロスコープを用いた診療を行っている。
2人の歯科医師と信頼の厚い歯科衛生士とともに、あらゆる分野の疾患に対して丁寧に治療を行う。
スタッフ教育にも力を入れており、情報共有のためのミーティングはもちろん、勉強会も定期的に開催。
さらに、院長はペンシルバニア大学（米国）で学んだ科学的根拠に基づく治療コンセプトを、歯科業界全体に広めるための講演なども行っている。