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原田整形外科病院 (医療法人 昭和)

運動器を重視、地域完結型医療を提供

痛みを取るだけでなく運動器の寿命を伸ばすことを重視し、子どもの整形外科診療から高齢者のリハビリまで、オールラウンドで幅広い医療を心がけている。
ロコモーショントレーニングや独自の3か条を推進し、地域の寝たきり高齢者を減らすため日々努めている。

クリニック・医院情報

住所 広島市安佐南区上安2-15-27
TEL 082-878-1125
ホームページ http://harada-orthopedic.jp/
駐車場 50台

診療時間

 
8:00~12:30 休診
12:30~17:30 休診 休診

*日曜・祝日、土曜午後は休診

診療案内

主な診療内容  
整形外科・
リウマチ科・
リハビリテーション科
整形外科一般、小児整形外科(先天性股関節脱臼、内反足など)の診療、
脊椎疾患に対する各種神経ブロック、関節リウマチに対する生物学的製剤による治療、手の外科の専門診療、運動器リハビリテーション、外傷による骨折手術、小児の骨折手術、人工関節置換術(股、膝)、リウマチ手術など
主な設備 CT、骨密度測定機、超音波診断装置、イメージ透視装置

 

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アクセス

詳細情報

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医療法人 昭和 原田整形外科病院 | ― 医者選び広島 クリニックサーチ ―
運動器を重視、地域完結型医療を提供
原田整形外科病院
原田 昭 理事長・院長

特  色

痛みを取るだけでなく運動器の寿命を伸ばすことを重視し、子どもの整形外科診療から高齢者のリハビリまで、オールラウンドで幅広い医療を心がけている。
ロコモーショントレーニングや独自の3か条を推進し、地域の寝たきり高齢者を減らすため日々努めている。

原田整形外科病院のモットーは、「子どもに対する整形外科診療から、高齢者のリハビリテーションにわたるまでの幅広い医療の提供」だ。それは、整形外科は患者の人生を最初から最期まで診ることのできる診療科だと確信しているからである。
「そのために、専門性を発揮しながらも、それにとらわれ過ぎないように努めています。今こそ、地域医療にはオールラウンドの対応能力が求められていると考えます」
同院は先祖代々、開業医を営んできた。把握できているだけでも高祖父、曾祖父、祖父、父、院長と5代続いている医師の名門家系である。
父の雅弘氏が有床診療所として開院したのは1989年10月のことだ。「患者さんから来て良かったと感謝される病院づくり」を基本理念とし、職員一同が「し(親切)あ(挨拶)わ(和)せ(責任感)」を合言葉に、幅広い領域の中で地域に密着した医療を行ってきたという。
「父は整形外科が専門でした。広島の整形外科開業医の草分け的存在であった父を近くで見ていましたので、自分が医師をめざしたのもある意味自然な流れでした」
その中でも、手術を手がけることができる外科に興味を持ち、とりわけ広範囲な整形外科に魅力を感じたという。広島大学では、先輩の影響もあって股関節のグループに所属した。手術の部位がほかの部位に比べて大きく、やりがいを感じたことも選択した理由の一つだ。
父からは、「教授になるのは難しいかもしれないが、大学に残って医学を極められるような研究者をめざしなさい。開業医は私の代で終わっても良いから」と伝えられていた。しかし、1998年に19床から51床に入院病床を増床したことを契機に、院長として同院に戻った。優秀なスタッフもそろっており、同院でも数多くの手術を手がけてきた。
その際にめざしたのは、小規模病院の特性を生かしたきめ細かい医療や、地域の医療連携に支えられた地域完結型医療を通じて周辺地域に貢献することであった。まさに、代々原田家がこれまで大切にしてきたことでもあった。

同院の特徴として、小児整形外科を挙げることができる。特に先天性股関節脱臼の診断や治療に関しては、広島県内では特に力を入れている。
先天性股関節脱臼は、生まれた直後からの頭位への配慮や、下肢の自由な運動を妨げない育児法の普及、いわゆる「おむつ指導」によって発生率は大幅に減ったとされている。
しかし依然として見逃されている例も多く、1歳以上になって診断されたケースも15%程度あり、検診システムの構築が求められている。
「当院は、検診ではっきりとした診断ができない子どもたちの2次検診施設の役割を果たしています。先天性股関節脱臼の疑いがある患者さんは、月に10人ほど来院しますが、ほかにはそういったクリニックがあまりないのが現状です」
先天性股関節脱臼と診断した場合、「リーメンビューゲル」と呼ばれる胴バンドを使った治療を行う。早期発見や適切な装着によって、症例の8割以上は自然整復になる。
「診断が早ければ治る確率は高いですが、遅れた場合は手術を余儀なくされて将来の後遺症が心配されます」
子どもの整形外科に関しては、肘などの手の関節の骨折も数多く治療している。小児上腕骨顆上骨折は主に3~8歳の小児に生じる骨折で、小児の肘の骨折の中では過半数を占める。原因のほとんどが、転落や転倒の際に肘を伸ばして手を地面に突いたことによるものだ。小児の上腕骨顆上部は、骨皮質(骨の表面を構成する硬くて緻密な部分)が薄く骨の断面積も小さいため、転倒した際などに強い力が集中すると折れやすい。
骨折のずれが小さければギプスを装着するなどの保存療法を行い、骨折のずれが中等度の場合は、ずれを戻して皮膚の上から鋼線を刺す手術(経皮鋼線固定術)を行うこともある。
可能な限り保存療法で治療する方針は、成人に対しても同様で、橈骨遠位骨折の治療もその一つである。この骨折は、手のひらを突いて転んだり、自転車やバイクで転倒したときなどによく起こり、前腕を構成する2本の骨の内、橈骨が手首の部分(遠位端)で折れる骨折である。
橈骨遠位骨折は手首に強い痛みが生じ、短時間で腫れが出てくる。けがの仕方によって症状は違うが、手のひらを突いて転んだあとでは食器のフォークを伏せて置いたような変形が見られる。全く力が入らないため反対側の手しか使えないほどで、時には折れた骨や腫れによって神経が圧迫されて指がしびれることもある。もう1本の骨である尺骨の先端や、その手前の部分が同時に折れる場合もある。
骨の折れ方で治療法が異なるため、折れた部分が単純で骨折線が一本だけなのか、たくさんの小さい骨片がある不安定型の骨折なのか、手首側の骨片がいくつかに分かれて骨折線が手首の関節にまで及んでいるのか、などを見極める。
局所麻酔や静脈麻酔で痛みを取ってから、手を指先の方向に引っ張ってずれた骨片を元に戻す整復を行う。引っ張る力を緩めても骨片がずれない場合は、そのままギプスやギプスシーネで固定する。引っ張る力を緩めると骨片がずれる場合や、手首の関節に接する骨片の一部がずれたままで整復が難しい場合は、手術が必要になるケースもある。近年、同骨折に対してプレート固定が積極的に行われているが、同院では保存的治療を最初に試みている。

運動器とは、四肢の骨や関節、筋肉、神経、脊椎などを指す。生まれたばかりの赤ちゃんの先天性股関節脱臼から、小児期・少年期・青年期の骨や関節の発育や、スポーツに関する障害や外傷(捻挫、オスグッド病、野球肘、腰椎分離症、靱帯や半月板の損傷など)、さらには青壮年期の腰痛(椎間板ヘルニアなど)や労働災害、交通事故など、幅広く対応している。
年齢を重ねるにつれ、五十肩、変形性膝関節症、坐骨神経痛や脊柱管狭窄症などの症状も出てくる。
特に女性は加齢とともに骨が脆くなり(骨粗しょう症)、背骨が潰れてきたり太腿の付け根が折れたりして(大腿骨頸部骨折)寝たきりになりやすくなる。
「自然の摂理とはいっても、頭や内臓がしっかりしているのに寝たきりになって介護に頼らなければならないのは、患者さんだけでなく私も悔しくてたまりません。早期手術や早期リハビリによって、寝たきりの高齢者をつくらないように努めることこそ、当院の使命だと考えています。批判を顧みずに言うのであれば、痛みを取るだけなら誰でもできますから」
痛みを取ることはもちろん大切なことだが、同院では運動器の寿命を延ばすことを重視した、運動器の専門病院をめざしている。診断なき治療では、運動器の寿命を延ばすことはできない。
「除痛ばかりを行っていると、病状が早く進行する危険性があるので、患者さんにはリハビリの重要性や治療について、辛口になることもあります」

近年、人工膝関節置換術の件数が増えている。変形性膝関節症や関節リウマチなどによって変形した関節を、金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工膝関節に入れ替えることで痛みが軽減し、歩行能力がかなり改善される。患者の年齢や骨の形状、質などによって骨セメントを使用する場合と、セメントを使わずに直接骨に固定する場合がある。
人工膝関節置換術の手術時間は通常1~2時間程度で、ほとんどの患者は術後6週間以内に杖を使って歩くことができる。ほとんどの場合で痛みやこわばりが解消し、日常的な動作が可能になる。入院中に日常の生活動作、特に入浴、階段昇降、畳の部屋での生活、トイレ動作について訓練する。膝関節が悪化した患者には多くの恩恵があるが、長い年月が経過すると緩みが生じるため、人工関節を入れ替える手術(再置換手術)が必要になる場合もある。
しかし人工膝関節置換術は、受けた手術そのものに問題がなくとも、1割の患者が不満足であるという。そのため、①. 十分な保存療法を行っても効果がない、②. 痛みの原因が膝関節にある、③. 手術後に旅行やウォーキングなどの目標がある、④. 痛みにとらわれていない、以上の4点に合致する場合に手術を行い、さらには最も適切な時期を見極めることを重視している。
院長は勤務医時代に年間約500件の手術を行った。同院を開業してからも、年間約200件の手術を基本的に1人で手がけてきた。2016年の手術件数235件の内、手の外科手術75件以外を執刀している。一番多いのは大腿骨近位部骨折51件(骨接合32件、人工骨頭19件)で、そのほかに人工関節置換手術11件(膝関節10件、股関節1件)などがあり、脊椎以外の手術はほとんど行っている。

65歳以上の高齢者が全人口の22%となり、要介護や寝たきりの人が全国で430万人を超えた。そしてその30%は運動器の障害が原因といわれている。これまでの、人生50~60歳の不自由をさほど感じなかった時代が、80~90歳の時代となり、運動器(脚、背骨など)の老化や障害で寝たきりの高齢者が増えてきた。その前段階の状態を「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」というが、同院ではそういった患者の対応にも力を入れている。
例えば、次の内一つでも思い当たることがあれば、「ロコモーショントレーニング(以下、ロコトレ)」を始めると良いと院長は話す。①. 片脚立ちで靴下が履けない、②. 家の中でつまずいたり滑ったりする、③. 階段の上り下りに手すりが必要、④. 横断歩道を青信号で渡りきれない、⑤. 続けて15分も歩けない、⑥. 多少の重い荷物を持って帰れない、⑦. 布団の上げ下ろしや掃除機などが難しい、の7項目である。
「生まれてから亡くなるまでの長い間、体を支えて手足を動かしてくれるのが運動器です。大切に使いながら上手に鍛えて、人生の終盤こそ、旅行や散歩、スポーツなどを楽しみたいものです。歳を取ってから慌ててジムやプールに通っても間に合いません」
同院ではロコトレを推奨している。ロコトレには、主なものとして開眼片脚立ちとスクワットがある。
開眼片脚立ちは、目を開けて立った状態で片方の脚をわずかに上げる。左右1分間ずつ、1日3回行い、バランスが取れない場合は机などに軽く手をついて行う。
スクワットは、脚を30度くらい外側に開いて、椅子に座る要領でゆっくり元の姿勢に戻す。1セット5~6回を、1日3セット行う。膝を曲げる際は膝頭が爪先より前に出ないように注意する。そのほかのロコトレには、四肢のストレッチ、水泳、ウォーキング、ラジオ体操、各種スポーツなどがある。
「ロコモという呼び名は分かりにくいので、『よろよろ』と名付けたらどうか」と冗談も交えて院長は話す。40㎝程度の高さから片脚で立ち上がる検査を「トライ・フォーティー」というが、幅広い年齢層へのロコモ予防啓発のために「会社の検診などに取り入れると良いのでは」という。
ロコモコーディネーター制度の普及にも尽力している。2018年3月に、要支援対象者に対する介護サービスが市町村事業に完全移行することが決まった。自治体ではロコモ予防体操の住民への普及啓発を目的に、地域ボランティアを対象にして、現場で直接予防体操を指導する指導員や普及員の養成を進める動きが始まっている。NPO法人全国ストップ・ザ・ロコモ協議会副理事長として、院長は精力的に活動している。

「転ばない」「転んでも骨折しない」「骨折してもまた歩ける」。
同院が掲げるこの3か条を推進するには、転倒予防と骨粗しょう症の治療が重要になる。
骨粗しょう症に関しては、同院では1989年から骨密度測定装置を導入し、これまで3500人の患者の検査を行った。骨密度は上がっても大腿骨近位部骨折の症例は減っていないのが実情で、普段の生活での些細な衝撃による骨折は減らせても、転倒骨折は多い。それだけに、転倒予防の重要性が求められている。
リハビリ室では、理学療法士7人が中心となって、整形外科に特化した運動器リハビリやロコモへの対応など、さまざまな予防運動に取り組んでいる。
「気を付けているのは、術後に適切なスピードでリハビリを行うことです。ほかの施設では早期退院をめざしてスピードを求める場合もありますが、当院では比較的スローペースで取り組んでいます」
「『家族のために働き続けたのに、最期はそばで面倒も見てくれない……』と話す、さみしそうなお年寄りの患者さんの顔を見るたびに、私もつらくなります。認知症の防止のためにも、家族の声や身内の顔がそばにあることが一番の良薬なんです」

ロコモや認知症は、寝たきり状態になる最大の原因である。若い頃から自助努力をしておくことが重要だ。
「医療とは、もともと地域医療のことを意味する」と院長は強調する。近くで適切な医療が受けられればわざわざ遠くに行く必要はなく、それだけ地域医療は重要になる。
「いわゆる慢性疼痛という、診断なき治療ではいけません。しかも、痛みを取るだけが医療ではありません。あくまでも整形外科は、運動器の寿命を伸ばす科であるべきで、治療の分断化を避け、責任を持って最後まで患者さん診る、いわば施設完結型の治療をめざしたいですね」

原田 昭 理事長・院長

はらだ・あきら

経 歴

1981年広島大学医学部卒
国立大竹病院、松山日赤病院を経て、シンガポール大学留学
その後、八幡浜総合病院、尾道総合病院、吉田総合病院を経て、1998年原田整形外科病院院長就任
2011年医療法人昭和原田整形外科病院理事長・院長就任

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