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自分でできる! COVID-19(新型コロナウイルス感染症)感染予防法

医療現場を走り続けた 84歳の現役医師
土肥雪彦先生が教える

[ プロフィール ]
土肥 雪彦(どひ きよひこ) 外科医、広島大学名誉教授、県立広島病院名誉院長、医療法人あかね会土谷総合病院顧問、 日本肝移植学会名誉会長、日本移植学会名誉会長、日本臨床外科学会名誉会員。 1960年、広島大学医学部卒業。 広島大学医学部教授(第2外科学)、広島大学医学部付属病院長、日本肝移植研究会会 長 広島県立広島病院長、中国労災病院長、医療法人あかね会土谷総合病院顧問などを歴任。 2018 年より医療法人あかね会介護老人保健施設シェスタ施設長。

[ コラムの紹介 ]
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックを生きぬくには、良いかかりつけ医と相談し、先端総合医療も活用 すること。 そしてご自身もセルフケア・ヒーリング法で免疫力・自己治癒力を増強し、感染対策していくことです。 国や他人任せでなく 自分で考えてやってみる、その方法を生かし、ご家族や職場内の感染も防御していくことが大切です。 では具体的にどうすれば良いかです。 「健康維持と免疫力強化」「自分でできる感染予防対策」などを中心にまとめてみ ます。

●変だと思ったら必ず受診する

ある体調不良、風邪気味と思ったら、早目に受診。 日本でもようやく、インフルエンザと新型コロナ感染の有無を迅速に同時検査できるようになりました。 陰性ならまずひと安心。  陽性なら、きちんと対応してもらえます。 パルスオキシメーターといって、指先を入れるだけで血中酸素濃度を測定できる小型器具があり、ネットでも買えます。 ホテルに隔離されても、それでモニターして血中酸素が下がれば、自覚症状がなくても医師に連絡すれば、手遅れ防止につながり安心です。

●食事と栄養管理で免疫力増強

暴飲暴食と夜遊び、添加物の多いジャンクフード、白砂糖、白米、白パン、トランス脂肪酸を含むマーガリン、ショートニングなどは避ける。 炭水化物、タンパク質、脂肪、食物繊維、ビタミン、アミノ酸、ミネラルを、栄養補助食品も活用してバランス良く適正に取る。 日本の伝統的な食材「まごわやさしい」なども活用すると免疫能や自己治癒力は、強化されます。 日本人の死亡率が低いのは抗ウイルス力、自然免疫増強効果の高いのり、昆布、わかめなどの海藻類をよく摂取するせいではないかともいわれています。 加えてビタミンD3、A、E、C、B6、葉酸、B12、ユビキノン、およびヨード、マグネシュウム、亜鉛、銅、セレンなどのようなミネラル、善玉腸内細菌を増やすための納豆やキムチなど発酵食品、バイオプラス、食物繊維などを気をつけて補うことにより腸内フローラもととのい、免疫システムはさらに強化され、ウイルス感染を防ぐ可能性が高くなります。 ビタミン・ミネラル・アミノ酸・乳酸菌を総合的に取れる安価で良質な市販品も増えており、便利になりました。

●日光浴、呼吸、運動法で自律神経調整・免疫力増強

呼吸でまず大事なこと――普段している呼吸では肺の上、3分の2しか使ってないので、下肺では空気が淀み、入ったウイルスは溜まり増殖していきます。 ぞっとする光景ですね。 よくイメージしておいてください。
呼吸法、まず腹式深呼吸法です。 空気の綺麗なところでしっかりお腹を引っ込め押しながら息を吐き続ける。 次は、しっかり息を吸いつづけながらお腹、胸を押し膨らませていく、それを続けてください。 肺内のウイルスはすっかり綺麗に吐き出したというイメージで終わります。 循環呼吸法ができれば免疫増強・ストレス対策にも活用できます(*)。
運動は屋外で日光を浴びながら綺麗な空気を吸ってする、紫外線でウイルスは殺菌されますし、皮膚で活性型ビタミンD3も作られ、気道粘膜も強化されウイルスの侵襲を防いでくれるなど、良いことばかりです。 でも、ここでは室内でも簡単にできるセルフハグ脊柱バイブレーション法を推奨します(*)。 肩幅ぐらいで立ち、セルフハグして、100回ぐらい軽く腕と膝を上下に動かす。 これだけで脊椎神経31対、自律神経が刺激され、全身の細胞、組織、臓器が活性化します。 そのとき、セルフハグの手をご先祖の神仏、あるいは素敵な方の温かい手だとイメージできれば天国……大いに癒されますね。 10分くらいを朝昼夕、毎日続けると週210分、それだけで心身機能維持に貢献してくれます。
またそのときに、手を耳に当てて、簡便で最強のイヤーサウンドヒーリング・ロータス法(*)に切り替え「オーム」と唱えたり、好きな歌でハミング呼吸もやってみてください。 視床上部・下部や脳下垂体、迷想神経も活性化してオキシトシン、ドーパミン、エンドルヒン、一酸化窒素なども増加します。 幸福感をもたらし苦痛やストレスは軽減し、自己治癒力、免疫力はさらに増強しますね。
運動の後は手当てと休養、そして10時以降の夜更かし夜遊びは厳禁です。 睡眠時間7〜8時間を確保してください。 メラトニン、成長ホルモンが働いて、不具合や疲れは軽減し、いい朝が迎えられ復活ですね。 「在宅で座りっぱなしでは、水分補給を心がけないと、エコノミーシート・シンドロームも心配、下肢深部静脈血栓ができて肺塞栓まで進むと危篤です。 予防に使えるワークを1つ、足を伸ばして仰向け。 片膝をあげて、その膝裏に両手を当てて引き上げ胸に近づける。 汲み上げポンプを動かす要領で下腿を大きく15回ぐらい上下に動かします(*)。 たったそれだけでリンパと血液の流れが改善し血栓は防止、浮腫、筋硬直、疲れがしっかり取れます。そして小まめな水分補強も大切です。
*詳しくは『自己治癒力を目覚めさせる 土肥メソッド』(土肥 雪彦著、南々社、2021年)をご参照ください

●「3密を避け自宅待機」で起こるストレス対策

世界中の人たちが過剰なストレスに晒され、大なり小なり心配や不安、恐怖や怒りなどの感情を抱いての自宅待機、経済不安もあって自殺者増加も危惧されています。 爪もみ、耳ひっぱり、手当てするだけでも、気分が落ち着きます。 ご先祖の神仏に祈る、般若心経など読経するのもよい瞑想になり、心身がくつろげると思います。 五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を楽しませるのも良いですね。 スマホで、素敵なコンサートや映画鑑賞、世界旅行参加などイメージを膨らませるといろんな疑似体験や、親しい方との交流なども簡単にできます。
お茶したり、アロマの良い香りでリラックスしたりするのも良いですね。 ラベンダー、ユーカリ、ティーツリーなどは、抗ウイルス効果もありますから、マスクに少しつけるのもお奨め。 そして、コップに水を張って一滴落とし、あるいはティッシュに一滴落として枕元に置いておく、それだけでもくつろげ、良眠できて良い夢が見れます。 ストレス対策のコツは、何でも楽しんで気楽にやってみることです。そこから光が見えるでしょう。

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