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広島市立安佐市民病院 (地方独立行政法人 広島市立病院機構)

認知症の早期発見・早期対応をめざして 地域連携パスを推進

現在、国内に500万人以上いるといわれる認知症患者。超高齢社会の現在、その数はさらに増加し、 2060年には日本人の9人に1人が認知症になると予想されています。安佐南区・安佐北区地域では、 認知症地域連携パスが活発に運用されており、その推進役でもある山下主任部長の横顔などとともに、 同科の概要や診療の特徴などをご紹介します。

クリニック・医院情報

住所 広島市安佐北区可部南2-1-1
TEL 082-815-5211(代表)
ホームページ http://www.asa-hosp.city.hiroshima.jp/diagnosis/section05.html
駐車場

384台

診療時間

●もの忘れ外来
*診療日/月曜~金曜(土日祝は休診)
* 初診予約/かかりつけ医(開業医など)から、同院の地域医療連携室
(TEL:082-815-1062)に連絡要
*完全予約制/診察に時間がかかるため、予約外の受診は不可

診療案内

診療科目 診療・検査内容
脳神経内科 脳卒中、認知症、パーキンソン病、頭痛、痙攣、てんかん、脳炎、髄膜炎、筋萎縮性側索硬化症、重症筋無力症、多発性硬化症、筋ジストロフィー症など
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アクセス

詳細情報

以下のページから、さらにくわしい診療内容などがわかります!

安佐市民病院 脳神経内科 (もの忘れ外来) | クリニック・サーチ ―「かかりつけ医師検索システム」 医師選び広島ー
認知症の早期発見・早期対応をめざして地域連携パスを推進
安佐市民病院 脳神経内科 (もの忘れ外来)
山下 拓史 主任部長

特  色

現在、国内に500万人以上いるといわれる認知症患者。
超高齢社会の現在、その数はさらに増加し、2060年には日本人の9人に1人が認知症になると予想されています。
安佐南区・安佐北区地域では、認知症地域連携パスが活発に運用されており、その推進役でもある山下主任部長の横顔などとともに、同科の概要や診療の特徴などをご紹介します。

同院は、広島市北部の安佐南区・安佐北区エリアの基幹病院。
脳神経内科は2005年に開設され、全ての脳神経疾患に対応している。
また、脳卒中のうち外科的治療が必要な場合は脳神経外科・脳血管内治療科と協力して診療を行っている。

安佐南区・安佐北区は、高齢者人口・認知症患者数ともに広島市8区の中で1~2位を占め、高齢者に多い脳卒中や認知症への対応は重要課題である。
2008年に、地区を束ねる安佐医師会と同院が協力して「脳卒中地域連携パス」を運用開始。
国が認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)を掲げるより1年早い、2011年から「認知症地域連携パス」の運用を開始し、認知症の早期診断・早期対応に医師会全体で取り組んでいる。
脳卒中および認知症の地域連携パスの代表を務めるのが同科の山下主任部長である。

認知症は放ってはおけない脳の病気である。
認知症の診断法は確実に進歩しており、神経診察・神経心理検査・頭部MRI検査・脳血流SPECT検査などを組み合わせることで、以前に比べ、より正確な診断ができるようになっている。
正確な診断がつけば、適切な治療が可能になる。
安佐市民病院脳神経内科では、安佐地区の14の専門医療機関とともに、認知症地域連携パスの入り口である「もの忘れ外来」を行っている。
同外来では、認知症の発症初期に正確な診断を行い、認知症のタイプに応じた治療を早期から開始すること(早期発見・早期対応)をめざしている。
同外来は、医師3人で新患を週5人診療しており完全予約制。
安佐地区には、かかりつけ医認知症対応力向上研修を受け、広島県知事からもの忘れ・認知症相談医(オレンジドクター)に認定された医師(開業医)が100人以上いる。
同外来では、そんなかかりつけ医から紹介されてきた患者のみを診療する。
対象となるのは、もの忘れが目立ち新しいことを覚えられない(記銘力障害)、日時や場所などが分からない(見当識障害)、物事の判断ができない(判断力低下)、居ないはずの虫や小動物が見える(幻視)などの症状が現れて原則3年以内の患者。
同外来では、年間約250人の新患を診療している。

同外来には、普段の生活の様子などを聞くために家族にも付き添いで来院してもらい、3回ほど受診して、問診・診察・血液検査・画像検査(CT、MRI)・認知機能検査を行い、正確な診断を行う。
認知症の主なタイプは、「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「脳血管性認知症」「前頭側頭葉変性症」の四大認知症である。
診察と検査の結果を踏まえ、患者と家族に最も可能性が高い認知症のタイプについて説明し、治療とケアの方針が決まると「ひろしまオレンジパスポート」を渡す。
このパスポートは、医療、介護、福祉の多職種が連携して、患者の生活状況を把握し、より良い認知症ケアを実現するための県内共通のツール。
広島県が作成し、県内の全ての認知症疾患医療センター(同院は2022年に設置予定)で発行している。
認知症の治療には、薬物療法と非薬物療法がある。
薬で完全に元の状態に戻すことは難しいが、症状の進行を遅らせることはできる。
運動、脳トレ、デイケア、デイサービスなどの非薬物療法も有効で、これらの療法と適切なケアによって、認知症の行動・心理症状にもある程度対応できる。
薬物療法は、段階を追って薬を増やしたり、合わなければ他の薬に変えたりする必要がある。
主任部長は、適切な薬と量が決まって、患者の状態が落ち着いた時点で、紹介元のかかりつけ医に逆紹介している。
併せて、介護サービスの説明や手続きも行う。その後はかかりつけ医が認知症の治療を継続し、1~3年後にもの忘れ外来を再び受診し、適切な治療方針の選択をめざしている。
主任部長は、認知症初期集中支援チーム(2021年度までに広島市全域に整備予定)の一員として、必要があれば家庭訪問へ出向くこともある。
また、高齢者の交通事故の増加が社会問題化しているが、認知症高齢者の運転免許証の返納についても熱心に取り組み、運転をしないよう本人と家族への説得に努め、自作の注意書きを渡すなどの工夫もしている。
認知症地域連携パスは、ひろしまオレンジパスポートを活用して、多職種が協力しながら地域で認知症の人と家族を支える取り組みである。

山下 拓史 主任部長

やました・ひろし

経 歴

広島市生まれ
1989年広島大学医学部卒業
ハーバード大学医学部研究員、県立広島病院神経内科医長、広島大学病院脳神経内科講師などを経て
2009年同院着任
2012年より現職
広島市安佐北区医師会理事。広島大学臨床教授

趣味

NHK番組「ブラタモリ」で紹介された全国の名所巡り

モットー

相手の立場に立って考える

主任部長の横顔

小学生のときに西城秀樹が大ブレイクし、友人たちと物真似をして歌っていた思い出がある。
安佐南区民文化センターで開催された脳卒中市民公開講座のトークショー(2017年10月28日)で、(今は亡き)憧れの西城秀樹と脳梗塞の予防とリハビリテーションについて対談をしたのが一生の思い出だという。

主任部長からの
メッセージ

脳神経内科を受診される方の症状はさまざまで、頭痛・めまい・痺れ・震え・カが入らない・もの忘れ・動作が鈍いなど、脳や神経や筋肉に原因(病気)がある方を診察しています。
その中でも特に多いのが認知症と脳卒中ですが、その次にパーキンソン病やてんかんの方が数多く受診されています。
21世紀は脳の世紀といわれますが、近年の脳科学や医学の進歩、人工知能(AI)の応用により、これまでは治らないと考えられていた脳の病気も、新たな治療法の開発やロボットを使ったリハビリテーションなどにより、病気の克服と社会復帰に向けて少しずつ進展が見られています。
脳神経内科(神経内科)は県内の主な病院にありますので、もし気になるような症状があれば、かかりつけ医(開業医など)から紹介してもらって受診してください。

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