肩関節拘縮 多くの場合、中年以降、特に50歳代に多く見られます。肩関節周囲組織の老化により炎症が生じ、肩を動かすと痛むことから、肩を動かさなくなると、肩関節周囲組織の癒着が生じ、さらに肩の動きが悪くなります。そうなると服の着脱や、整髪が難しくなり、夜間痛も強くなります。 今までのように肩や足などの関節を動かせなくなる症状を、可動域制限といいます。診断は肩関節の可動域制限を確認し、疼痛(痛み)による抵抗性可動域制限なのか、肩関節周囲組織の癒着による可動域制限なのかを判断します。時には肩関節注射を行い、可動域の改善の有無で判断することもあります。レントゲンやMRI検査も行い、関節症性変化や腱板断裂などの有無も確認します。治療はとにかく動かすことですが、多くの場合、数か月以上経過している場合が多く、疼痛が強いため通常のリハビリや内服加療で改善することは難しいことがほとんどです。 現在では、超音波ガイド下頸椎神経根ブロック(頸椎の神経が原因で肩から手にかけて痛みがあるとき、超音波で画像を確認しながら行う治療法)で、肩周囲に麻酔をかけ、癒着した肩関節周囲組織を剥がしていきます(非観血的関節受動術、サイレントマニピュレーション)。10分程度の時間で治療は終了し、肩関節の動きは改善します。その後は、動きを維持するためのリハビリ加療が必要となります。この方法で改善しない場合には、観血的受動術(肩関節周囲の靭帯切離や腱切離などを行う)の対象となります。 ●部位・検索ワード 症状キーワード 上肢/肩・腕・肘・手など 肩が痛い 肩が動きにくい