膝前十字靭帯損傷
膝のスポーツ障害の中で高頻度に生じるもので、ジャンプからの着地、急停止、急な方向転換などの非接触型の損傷が多く、女性の損傷率が高いとされています。女性ではバスケットボール、器械体操、バレーボールなどで多く、男性ではサッカー、ラグビー、柔道などで多く生じています。
前十字靭帯損傷とともに膝関節の亜脱臼が生じることから、軟骨損傷や半月板損傷、内側側副靭帯損傷などそのほかの膝関節組織の損傷を合併することがあります。
主な初期症状は、合併損傷にもよりますが、膝関節血腫による膝関節の腫脹や歩行時痛、可動時痛などです。膝の腫脹が強い場合には膝不安定性が分かりにくいこともありMRI検査で診断を行います。これにより、その他の合併損傷も把握できます。
治療としては多くの場合手術となりますが、すぐにはできないこともあり、保存療法で治癒の可能性がある断裂形態であれば、待機期間を利用して、前十字靭帯保護装具を装着し、膝関節の可動域訓練や筋力訓練を行います。受傷後約2か月目でMRI検査を再度行い、前十字靭帯の治癒傾向を確認するとともに患者さんのスポーツ環境などを総合的に判断し、手術治療を行うか、保存的治療を継続するかの判断を行います。手術の場合、靭帯再建術(他の腱などで靭帯を作りなおす)や残った前十字靭帯を補強する補強術となります。
術後のスポーツ復帰はスポーツの種目にもよりますが概ね6か月から10か月程度になります。保存治療で治癒が見込める場合には4-6か月後に保護装具を外し、スポーツ復帰となります。
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