顎関節症
顎の周りの筋肉や顎関節(耳の前)の痛み、開閉口時の顎関節の音、口を開けにくい、口が開かないなどを主症状とする疾患を、顎関節症といいます。その原因は不明な点も多いのですが、日常生活、患者さんの体質、歯ぎしり・食いしばりなどの習慣、噛み合せなど、多くの因子が積み重なって発症するとされています。
診断にあたっては、必要な審査や検査(CT、MRI検査も含む)を行って、症状の原因部位や障害の程度を検討します。顎関節症は時間経過とともに軽くなることの多い疾患で、症状が改善するまでは、できるだけ歯を削ったり動かしたりしない保存的な治療を行うことが勧められています。
治療は、顎関節や筋肉の状態の説明に始まり、セルフケアも含めたマッサージなどの理学療法、鎮痛剤の服用などの薬物療法、スプリント(アプライアンス、マウスピース)療法など、歯科での処置を主体として行われます。症状がおさまったら、噛み合わせの調整、歯のかぶせのやり直し、歯並び改善のための矯正歯科治療などを検討します。顎関節症の障害の部位や程度によっては、医療連携による口腔外科や医科などの医療機関での治療が必要となる場合もあります。
●顎関節症の一例
「寝るときに奥歯だけが当たって、噛みしめると奥歯に痛みがあり、どこで噛んでいいのか分からなくなることがあります。冷たいものがしみたりもします。噛み合わせは、前歯が噛み合っておらず、奥歯だけが当たっている状態です」
このような症状が認められる場合、噛み合わせが原因の一つになっていることがあります。起きているときには、歯がうまく噛み合わさるように、感覚的に顎の位置を調整できますが、睡眠時にはそのような調節ができず、顎の位置を調節できないため、奥歯だけが当たるような噛み合わせになります。その結果、歯ぎしりやくいしばりをしたときの噛む筋肉の力が奥歯に集中することになり、さまざまな症状が出てきます。
歯科医院で、噛み合わせや噛む筋肉、顎関節の状態を診査してもらい、必要な治療を受けるとよいでしょう。くいしばりへの注意、鎮痛剤の服用、スプリント療法などを行って、症状を抑えていきます。症状がおさまったら、噛み合わせの調整、歯のかぶせのやり直し、歯並びの改善のため矯正歯科治療が必要となることもあります。
※部位・検索ワード
頭部/口周辺 あごが痛い あごがカクカクする あごの筋肉が痛い
あごを動かすと音が鳴る 口が開かない
口を動かすときに音が鳴る くいしばり 歯ぎしり
噛むと痛い 冷たいものがしみる 嚙み合わせが悪い
スプリント