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山陽病院 (医療法人 辰川会)

人工関節手術や骨折、手根管症候群の治療に精通

2016年に新病院が完成し、それと同時に整形外科に常勤医が赴任。多くの手術を手がけるようになり、現在では骨折治療や関節痛、手根管症候群などの治療に特に力を入れている。また、MRIも導入しており、病床82床を備え、リハビリスタッフも増員しリハビリテーションに力を注いでいる。

クリニック・医院情報

住所 福山市野上町2-8-2
TEL 084-923-1133
ホームページ https://www.sanyo.or.jp/sanyo/
駐車場 50台

診療時間

 
9:00~13:00 回診 手術 手術 回診 手術・回診 休診
14:00~17:30 ◯※ ◯手術 手術 ◯※ 手術・回診 休診 休診

★上記は、「整形外科」の診療時間になります。                                                *休診:日曜・祝日、水曜、金曜、月・火・木曜午前、土曜午後(時間外急患には対応)
*副院長の診察は、月・木曜のみ

診療案内

主な診療内容  
①整形外科
②リハビリテーション科
①膝・肩・腰・骨・関節疾患、骨粗しょう症、外傷(骨折・捻挫・脱臼・打撲など)、スポーツ障害、交通事故、仕事中の
けが(労災事故)
②理学療法、運動療法、物理療法(リハビリテーション)
主な設備 人工関節手術が可能な手術室、1.5テスラMRI、80列マルチスライスヘリカルCT、CRレントゲン装置、超音波式骨塩定量装置、リハビリテーション室

 

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アクセス

詳細情報

以下のページから、さらにくわしい診療内容などがわかります!

医療法人 辰川会 山陽病院 | ― 医者選び広島 クリニックサーチ ―
人工関節手術や骨折、手根管症候群の治療に精通
山陽病院
狩野 岳士 副院長

特  色

2016年に新病院が完成し、それと同時に整形外科に常勤医が赴任。多くの手術を手がけるようになり、現在では骨折治療や関節痛、手根管症候群などの治療に特に力を入れている。
またMRIも導入しており、病床82床を備え、リハビリスタッフも増員し
リハビリテーションにも力を注いでいる。

新しくなった山陽病院では、入り口で笑顔の女性コンシェルジュが出迎えてくれる。来て良かったと思ってもらえる安らぎの場をめざして導入した。外科、内科、泌尿器科、整形外科、リハビリテーション科の5科と、人工透析の部門を持つ。
一般に救急搬送の場合、開胸や開腹が必要な疾患は外科、手足や背骨は整形外科が担当する。これまで、骨折などの場合は同院での対応には限りがあったため、各医療機関に送られた患者は手術のあとに同院でリハビリを行うことが多かった。
そんな同院の整形外科に、2016年4月に狩野副院長が常勤医として赴任した。2017年4月にはMRIが稼働し始め、これまではあまり行っていなかった高齢者の骨折や、人工関節などの関節外科治療も行うようになった。また、透析患者に多い手根管症候群や関節痛の治療も充実している。
同院では、腎機能の低下した腎臓の代わりに人工腎臓という機器を使って、体内に溜まった老廃物を除去して血液浄化を行う人工透析を数多く行っている。透析患者に多いのが、骨がもろいための骨折や、手根管症候群である。手のひらの付け根の中にある骨と靭帯に囲まれた手根管を通っている正中神経が圧迫されることで、人差し指や中指などにしびれ・痛み・麻痺が起こる。
手根管症候群の治療法では、まずは消炎鎮痛剤の内服や湿布薬、装具療法や手根管内への注入などの保存療法が行われる。改善が見られない場合は手術を行うことになる。手術で靭帯を切って正中神経の圧迫を取り除く。患者にとって手術が必要なときは、積極的に取り組む方針だ。

「人工透析の患者さんの特徴として、一般的に骨がもろいことが挙げられます。大腿骨の付け根の骨折も多いです」
透析患者に起こりやすい合併症は、心不全や心筋梗塞などがある。また、排尿のことも考慮して点滴の量を通常より減らす必要があり、感染リスクを抑える配慮も大切になる。
同院では人工関節の置換手術も行っている。関節の一部または全てを、特殊な金属やポリエチレンなどでできた人工関節に置き換える手術で、痛みが軽減されて歩行能力などが改善される。
「基本的に背骨以外の手術は何でも行っています。そうしないと患者さんのニーズに応えることができません」
赴任してから1年が経過し、これまで行った手術は100件ほどで、多くはない。外来患者は月曜と木曜の午後に診察し、主に火曜と水曜を手術日に当てている。
それ以外で約25人の入院患者の診察をしている。
手術をするか否かの線引きは難しく、年齢や部位、折れ方、合併症、とりわけ糖尿病があるかどうかなど、常に全人的な視野で考えている。手術でメスを入れないと治らないケースも多いため、
「整形外科の認知度を高めながら、少しずつ手術の件数を増やしていきたいですね」
と抱負を語る。

副院長が整形外科をめざしたのは、外傷に興味を持ったのがきっかけだった。岡山大学在学中に柔道をしていて靭帯を切ったとき、手術はせずにギプスをはめた。
骨折、脱臼、靭帯断裂などを目の当たりにする機会もあり、大学4年のときに整形外科を選択することに迷いはなかった。
「整形外科の魅力は、患者さんが良くなっていく過程が目に見えて分かることです。その一方で、失敗すればすぐに逆の結果が出ます。当たり前ですが細心の注意や努力が必要になります」
外傷を主にしながら関節外科も学んだ。外傷全般は岡山大学医学部の伝統で、先輩たちがスイスのAOグループというところに留学して、外傷の知識を学んで帰った際には、その一端に触れることができた。
「AO」とは、1958年にスイスで13人の外科医によって創設された骨折治療に関する研究グループのことだ。
50年の時を経て、国際的、外科的、そして科学的な研究財団へと発展し、世界各国で1万2000人以上の整形外科医、外傷医、手術室看護師、獣医師たちが所属する世界的な学術的組織となっている。そして、外傷におけるグローバル・スタンダードと呼ばれるほどになっている。
副院長の専門は骨折と人工関節で、神経靱帯断裂にも精通している。救急医療と手術に興味があり、これまで手術がある病院ばかりに赴任してきた。手がけた手術で多かったのは骨接合、足首、膝、股関節、指から手首、肘、肩とほぼ体全体だ。背骨以外の手術はほとんど手がけ、慢性疾患の手術もしてきたという。

副院長が以前赴任していた近森病院(高知県)では、年間の整形外科の手術が1600~1700件と非常に多かった。常勤医は7、8人いたが、一人当たりでも200件以上に上った。
「プライベートはないも同然で、長男が生まれたときも、夜中の緊急手術に呼ばれたあと、ギリギリ間に合いました。当直以外にも宅直という自宅待機のケースがあって、そのときに呼ばれて行ったら、一晩で3件も緊急手術があったことがあります。長男と顔を合わせる時間もあまり取れず、家に帰ると『知らないおじさんがいる』と泣かれたこともありました」
その後、約12年勤めた福山第一病院は、第二次救急施設で、研修医に手伝ってもらって年間300~400件の手術を行った。責任者だったため全ての手術に立ち会った。福山第一病院の院長が大学時代の柔道部の大先輩で、当時そこに整形外科医がいなかったため声をかけられたという。
副院長は、骨折について、基本は保存治療と考える。手術するメリットがあれば勧めるが、「自分の家族だったらどうするか」と考えている。
「手術をすることで、患者さんに絶対に不利益をもたらさないことを心がけています。人様に刃物を向けることで、デメリットを被らせることは絶対にいけません。もちろんきれいに治すことも重要ですが、総合的に手術を受けて良かったと思われるようにすべきです」

「小学校のときから、何となくですが医者になりたかったんです。身内に医療関係者はいなかったのですが、野口英世の伝記に接したことが大きかったかも。そして医者になるのなら、必ず手術があるところに行きたかったですね。開業して経営者になるよりも、勤務医として働きたかったんです」
「これまでは救急ばかりでしたが、今の境遇が特別に大変とか、違和感とかは全く感じていません。困った人がいれば、そこに医者は必ず必要です。患者さんたちを何とかしたいという思いです」

2015年の秋に、縁あって同院に赴任することを決断した。病院を変わることを考えたときは多くの医療関係者と面談し、同院の「地域の皆さんに安心と安全を届けるために最善を尽くす」という理念に共鳴した。また、それまで同院は整形外科手術をあまりやっておらず、整形外科としては初の常勤医で一から立ち上げるところにも魅力を感じた。
現在はスタッフの教育に力を注いでいる。医療は医師だけでは絶対にできず、スタッフの協力が必要不可欠である。受付から検査、看護対応などさまざまな知識や意識の向上が重要だ。疾患が違うと特徴も異なる。同院ではこれまで多くの医療を手がけてきたが、整形外科の分野は不慣れなことも少なからずあった。
「科や疾患が異なれば、自ずと注意点も違ってきます。例えば、整形外科の患者さんは基本的に痛みを訴えることが多いです。そういう方には冷やすことの重要性を徹底しました。これまでは、スタッフは熱が出た人に対しては冷やすことが念頭にありましたが、骨折した方を冷やすという感覚がありませんでした。氷枕は鎮痛効果があって重要なことも多く、どの程度のメリットがあるのかをしっかり教えました」
医師からの指示がなくても、スタッフたちが自ら進んで動けるように知識の共有に努め、次第に動きや流れも整っていった。また、看護師を中心に診療放射線技師、歯科衛生士、受付スタッフまで集めて、独自に作成したスライドを使って勉強会も行っている。

ところで同院は、1978年に霞町外科として開業し、当初から人工透析に力を入れていた。法人としての開設日は1982年2月で、入院病床数を次第に増やしながら、その後「医療法人 辰川会 山陽病院」に改名した。新病院への移転と同時に電子カルテシステムや透析支援システムなどを導入。訪問看護や認知症治療にも力を入れている。
職員数はグループ全体で550人、同院だけでも200人が在籍している。現在は常勤医8人、理学療法士11人、作業療法士7人 言語聴覚士1人、健康運動指導士1人の構成で、病床は82床(一般37床、地域包括45床)となっている。
整形外科の外来は週4日で、副院長が担当する外来は週2日(午後のみ)。両日とも30人前後が来院し、膝痛、腰痛、手足のしびれなどを訴える患者が多い。
同院で手術をした患者のほか、他院で手術を受けて同院でリハビリをする患者もおり、副院長はリハビリの重要性を指摘する。股関節の疾患の場合、単に股関節だけのリハビリではなく、そこにつながるさまざまな筋肉、関節のリハビリも丁寧に行っている。整形外科の患者が増えてきたため、リハビリに関わるスタッフも増員した。
「理学療法士さんたちは、医師とは違う視点で指摘してくれます。彼らは関節内の骨や筋肉について熟知しています。患者さんが自宅でも積極的に治療を行うようにするには何が必要かなどを考えながら、適切な機能回復をしてくれています」
2017年の4月にはMRIが導入された。以前はMRI撮影が必要な患者は、他院にわざわざ撮影に行ってもらっていた。また、高齢者が自身で動けない場合は、家族が休みを取るなどして連れて行かねばならなかった。そういう意味で患者だけでなく家族への負担も大きかった。
「目に見えにくい部分をきちんと診断するには機械に頼らないといけない部分もあります。整形外科の分野では、今のところはMRIが最適です」
と副院長は導入の意義を語る。

「患者さんに分かりやすい説明をすることに徹しています。また、患者さんが何を求めて病院に来ているのかを常に考える必要があります」
患者からこんな話をよく聞くそうだ。「ほかの病院へ診察に行ったのにレントゲンも撮ってくれなかった」「撮っても詳しい説明がなかった」「説明はあったけど、何を言っていたのか分からなかった」。
「診断や説明をするときに、患者の方に顔を向けない医師も多い」という指摘もよく耳にする。診断内容を入力しながらパソコンの方ばかり見ているという。「顔と気持ちを患者自身の方に向けてほしい」という、患者からすればごく当たり前の要望だ。頭では分かっていても、パソコンに入力する必要のある情報が増えれば、どうしてもそうなってしまう医師が多いのだ。
同院の整形外科は基本的に完全予約制にしている。患者の顔を見ながら治療を行うことを徹底するため、ある程度診察する人数を絞って、一人当たりの時間を長めに設定するようにしている。現在では1日約30人程度だ。
「患者さんの都合がつけば、『来週に来てください』とお願いする場合もあります。もちろん急患は別ですが、人数をコントロールすることで満足度の高い治療をめざしています」
前述したように、副院長はこれまでもさまざまな医療機関での勤務経験がある。それぞれの医療機関で患者への対応方法を学んだが、最初に赴任した岡山済生会病院でオーベン(研修医を指導する側の医師)から言われたことが今も脳裏に焼き付いている。
「分かりやすい説明をするのはもちろん、患者さんが医師に対して何でも話せる雰囲気づくりが大切だと指導されました。相手が医師だからというのではなく、何でも気軽に言えることが大切なんです」
「医師が独り善がりになってはならない」という戒めの意味もある。
赴任以来、整形外科の分野は治療を含めて運営に関しても任されているが、手術の数をもう少し増やしたいという。そして、同院の整形外科はまだ認知不足と自覚している。
「辰川会のグループ内には、山陽腎クリニックや介護施設など多くの施設があります。まずは、そちらに通院している患者さんたちの整形外科疾患をしっかり診たいですね。そのあとでさらに地域の人にも広げていきたいです」
同院の特性を考えた場合、透析患者に対する総合的な医療を提供する必要がある。透析患者は感染のリスクが高くて骨が弱いという特徴を常に頭に入れながら、診察や手術に臨んでいる。
「やれることはそんなに変わらないかもしれませんが、骨に触れるときには多少なりともやさしく、という心がけを持つことが大切です」
透析患者が必要とする整形外科の手術が済んで、その後の透析もうまく進むというのが理想である。

狩野 岳士 副院長

かの・たけし

経 歴

1995年岡山大学医学部卒
岡山済生会病院、藤綱病院(兵庫)、近森病院(高知)、真星病院(兵庫)、鳥取市立病院、福山第一病院を経て、2016年4月山陽病院赴任
現在、副院長。専門分野は整形外科、外傷、関節外科

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