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千代田病院 (医療法人社団 せがわ会)

認知症の治療とケアのスペシャリスト

・専門性を生かした質の高い認知症医療で県北の中核を担う
・認知症リハビリテーションに独自のメニューを考案
・患者の尊厳を守り家族にも寄り添う医療を展開

クリニック・医院情報

住所 山県郡北広島町今田3860番地
TEL 0826-72-6511
ホームページ http://www.chiyoda-hospital.or.jp/
駐車場

15台

診療時間

診療時間
9:00~12:30 休診
14:30~17:30 予約 休診 休診 休診

*祝日は休診
*受付時間/8:30~11:30(午前分)、8:30~17:00(午後分)

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アクセス

詳細情報

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千代田病院 | ― 医者選び広島 クリニックサーチ ―
認知症の治療とケアのスペシャリスト
千代田病院
瀬川 芳久 理事長  瀬川 昌弘 院長

特  色

専門性を生かした質の高い認知症医療で県北の中核を担う
認知症リハビリテーションに独自のメニューを考案
患者の尊厳を守り家族にも寄り添う医療を展開

認知症やそれに伴う精神症状、老年期精神障害を中心に、うつ病、不安障害、心気症、統合失調症など幅広い年齢層の精神疾患を診療。
3つの病棟を備え、重度認知症や高齢で身体合併症を持つ精神疾患の入院治療も行っている。
東洋医学専門医でもある理事長は漢方治療にも精通し、西洋医学では改善が難しい症状を治療。
県から認知症疾患医療センター(院長が主任センター長)に指定されており、認知症診断や薬物治療、家族対応や支援、相談に応じている。

基本理念は、「患者さんの人間性を尊重した医療を行う」こと。
「認知症だからとあきらめず、本人のプライドを尊重し、残存機能をいかに強化していくかを大事にしています。単に薬などで症状を抑えこむのではなく、自由に動いてもらいながら、その人の持つ潜在的な能力までも引き出せるような関わりをめざしています」

認知症は、
1. アルツハイマー型(脳の神経細胞や脳細胞同士のネットワークが減少/約6割程度)
2. 脳血管性(脳内の血流が滞って神経細胞やネットワークの一部が壊死することで起こる/約2割程度)
3. レビー小体型(パーキンソン病によく似た身体のこわばりや歩行困難、幻視が起こりやすい/約1割程度)
4. 前頭側頭型(脳の前頭葉と側頭葉が特徴的に萎縮/1割未満)
の主に4つのタイプに大別される。
初診では、問診のほかに脳の画像検査、認知機能検査(聞き取りや筆記など)、神経症状(手足の震え・こわばり・麻痺など)について確認し、内科疾患の有無も併せて鑑別診断を行う。
治療は、初期~中期にかけては、症状の進行を遅らせる抗認知症薬の服用が基本となる。
現在使える薬は4種類あり、認知症のタイプと精神症状によって選択するが、院長は「複数の認知症タイプを合併していることもあり、しっかり病状を見極める必要があります。アルツハイマー型に脳血管性が合併しているケースも多くみられます。血流が悪いと抗認知症薬だけでは効果が出にくく、抗血小板薬の併用を患者さんに説明しています。薬はシンプルな処方が一番ですが、適量を組み合わせることで改善率が高まることをよく経験します」と語る。
院長は、これまで培ってきた臨床経験と、大学院時代に得た薬理学の知見や文献も参考にしながら、慎重に治療法を選択。
「興奮などの精神症状が強い患者さんには、抗精神病薬を処方します。抗精神病薬にはマイナスのイメージが付きまといますが、高齢者には薬種を選んで微量を飲んでいただくことで、ご家族も驚くような穏やかさを取り戻すことがあります」
実は、抗認知症薬にも副作用がある。
消化管症状(吐き気や便秘など)が主だが、怒りっぽくなるなど、逆に精神症状を悪化させることがある。
専門的な知識と経験があれば対処可能だが、他院にかかりつけの患者でこうした症状が出現し「急におかしくなった」と相談されることも。
このような場合には、抗認知症薬を中止して症状が改善することが多い。
効果的な薬の使い方には、高い専門性と知識や経験が要求される。

認知症の治療病棟は96床あり、急性期の重度認知症患者の治療に重点を置いている。
入院または外来治療の選択は、患者や家族のニーズに合わせて行っており、症状が重度になって初めて来院する患者も多く、薬物調整のために外来を希望しても入院治療を病院側から依頼することも多い。
「できれば家族関係に亀裂が入る前にご相談いただきたいのですが、ご家族も一生懸命介護されている場合がほとんどです。患者さんを入院させる心苦しさを感じられる方が多いので、こちらからお願いすることでご家族の危機回避も目的としています」
入院では、薬の見直しも3~4日ごとに行うことが可能で、外来では処方しにくい薬も入院環境ではリスク管理面でメリットは高い。

認知症では、精神症状のためじっとできずに動き回る患者も多く、周りのスタッフが十分に注意するにも関わらず転倒して骨折する場合がある。
その際は、整形外科で手術を受けることになるが、「術後の不穏」「認知機能低下で安静が守られない」「リハビリを理解してもらえない」などの理由で、一般病院の入院継続が難しい場合が多い。
そのため、同院では術後早期に転院を受け入れ、重度認知症患者の対応に経験豊富な理学療法士がリハビリを行っている。
精神科では法律上、症状の激しい患者には身体的拘束や隔離が認められているが、高齢患者には精神的身体的に大きい影響が出る可能性があるため、同院ではできる限り行わずに環境調整に傾注している。
これは、勤務医だった頃の理事長が精神疾患が現在のように理解が得られていない時代に、在宅の精神疾患患者が虐待を受けていたり、納屋に閉じ込められたりしていた現状を目の当たりにし、つらい思いを抱いた経験が基になっている。
そのため、簡単容易なことではないと認識しつつも、「患者さんの人間性を尊重し、病棟で自由に動きながら元気になってもらいたい」という理事長の思いに共鳴するスタッフがお互いの信頼関係に基づく協力体制のもと、多職種チームを形成して全力で患者各々と向き合っている。
「当院では、患者さんと視線の高さを合わせて看護介護するユマニチュードを基本としています」。
こうした接し方により、患者からも素直な反応が得られる。
例えば、トイレの概念がわからず失敗が多い場合は、スタッフが安心を引き出す表情や声かけを、便意尿意のタイミングを見て行うことで、スムーズにトイレに誘導することができるようになるという。

急性期の患者は、2~3か月で症状が落ち着き退院可能となるが、「退院先の多くは自宅ではなく、グループホームや特別養護老人ホームなどの施設です。自宅ですと、トイレや食事などに四六時中、家族のケアが必要になり、患者さんの状態も治療前に戻ってしまうことが多いのです。しかし、施設の入居には時間がかかり、自宅待機では患者さんもご家族も困るため、それまで何とか当院にいられるように計らっています」
同院では看取りにも注力している。
「患者さんの心理的ケアはもちろんですが、看取りを受け入れる過程のご家族へのケア、看取り後のエンゼルケア・エンゼルメイクも丁寧に行うよう心がけています。看取った後のご家族のケアも少なくなく、ご家族がときに病院においでになるのですが、故人との思い出を聞かせていただき、こちらは病棟での様子をお話しさせていただき、大変だったこと以上に、うれしかったことを共有させていただくようにしています」
重度認知症や超高齢者となると、積極的な高度医療を行わないという選択肢も出てくる。
「本人やご家族が延命を希望されない場合もありますが、なので何もしないのが医療とは考えておらず、患者さんの苦痛を最小限にする治療は必要と思います。良い看取りとは何であるかを日々模索しています」

同院では、入院患者へのリハビリにも注力している。
認知症患者に対しては、作品制作や手芸、音楽会などの集団作業療法や、個別に行う作業療法・理学療法により、認知に関する残存機能を高め、自力で歩ける・動けるなどの身体機能の維持もめざす、認知症リハビリを行っている。
近年まで、こうしたリハビリは作業療法に重点が置かれていたが、理事長は、同院開設時から身体機能に関するリハビリの必要性を感じて理学療法士を配置してきた。
「当時は異例でしたが、理事長の長年の取り組みがここにきてようやく、国からも必要だと認められたことは喜ばしく、大きな意義があります」と話す院長は、患者の入院時に多職種のスタッフと協議を重ね、患者各々に合う個別のリハビリメニューを立案している。
その一つである園芸療法は、作業療法士が中心となって、患者が院内の広い中庭で作物を育てて収穫するというもの。
土地柄農業経験のある患者が多く、畑を見るとイキイキと野菜の世話をし、薬に頼らない病状の安定につながっている。
収穫した無農薬野菜は、地元産の食材と共に患者や職員の給食に使われる。
「残念ながら、野菜を世話した記憶はすぐなくなりますが、その瞬間に喜んだという感情は残るものです。それが精神的な安定につながるのでしょう」
旬を感じることができ、患者や検食する医師らにも評判の良い給食は、病院職員である調理師や管理栄養士が熱意を持って調理している。
嚥下が困難な患者には刻み食やミキサー食を用意するが、それらも彩りがきれいで味が良いことが必要であると考え、また、その患者だけの食事や器を用意することもある。
こうした地道な努力が実を結び、他院で食事を拒否していた患者が同院で食べられるようになった例や、病的に口がすぼむ患者のために食べ物を口に入れやすい形状の食器を探した結果、食べられるようになった例もある。
院長は、自ら患者の食事を介助することもある。
「普段、スタッフにお願いしていることを自分がやってみることで、問題点や解決策が見えることもあります。食べることは人間の根源的なことですし、入院患者さんにはここの食事がすべてですので、おいしく食べて元気になってもらいたいです」

瀬川 芳久 理事長

せがわ・よしひさ

経 歴

1945年旧満洲吉林省公主嶺生まれ
戦後まもなく鹿児島市へ移り住み、1971年広島大学医学部卒
広島大学医学部附属病院、広島鉄道病院を経て、1990年千代田病院開業

趣味

園芸(小さな耕運機を使って野菜作り。農家レベルの腕前を持つ)

モットー

「生涯現役」
「和敬静寂」

理事長からの
メッセージ

患者さんと常に笑顔で接し、同じ目線で話したいと思います。
そうして信頼してもらい、心を許して何でも話してもらえたらと思います。
初めての患者さんでも、安心して「先生、またね」と帰っていただくのが一番うれしいです。

瀬川 昌弘 院長

せがわ・まさひろ

経 歴

1978年広島市生まれ
2005年三重大学医学部卒
広島大学病院(研修医)、三原病院、広島大学大学院、広島大学病院(同大学院医歯薬保健学研究院特任助教併任)を経て、2016年千代田病院精神科部長
2018年千代田病院副院長、2022年より現職

趣味

サボテン・多肉植物の栽培育成。家庭菜園

モットー

「一華開五葉結果自然成」(禅語)
(苦労を重ねても、最後はおいしい実ができれば、結果良いのかなと思います)

院長からの
メッセージ

認知症に限りませんが、治らない病気だからとあきらめないでください。
何らかの手立てはきっと見つかるはずです。
相談することで、新たに見えてくるものもあります。
結果、自然に笑顔が増えることを望んでいます。

掲載書籍の購入

迷ったときのかかりつけ医&病院 広島
『 かかりつけ医シリーズ 8 こころの病気 編 』

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千代田病院は3 つの病棟を備え、重度認知症や高齢で身体合併症を持つ精神疾患の入院治療を行っている。
2013 年に認知症疾患医療センターを開設し、院長が主任センター長を兼任、認知症診断や薬物治療、家庭対応や支援、相談に応じている。
豊かな自然環境の中に囲まれ、高齢社会における適切な医療やリハビリ体制の整備をすすめる中で「早期発見、早期治療を通じて、地域社会に貢献したい」と院長。
基本理念は“ 患者さんの人間性を尊重した医療を行う” こと。
単に薬などで症状を抑え込むのではなく、患者の持つ潜在的な能力までも引き出せるようなかかわりをめざしている。

認知症は①アルツハイマー型(脳の神経細胞や脳細胞同士のネットワークが減少)、②脳血管性(脳の血流が滞って神経細胞やネットワークの一部が壊死することで起こる)、③レビー小体型(パーキンソン病によく似た体のこわばりや歩行困難、幻視が起こりやすい)、④前頭側頭型(脳の前頭葉と側頭葉が特徴的に萎縮)の4 つが有名である。アルツハイマー型が全体の約6 割程度を占める。
初診では問診のほか、脳の画像検査、聞き取りや筆記などの認知機能検査、手足の震えやこわばりといった神経症状について丁寧に確認し、内科疾患の有無も合わせて鑑別診断を行う。治療は、初期~中期にかけては、症状の進行を遅らせる抗認知症薬の服用が基本。現在使える薬は4 種類あり、認知症のタイプと精神状態により選択する。
院長はこれまで培ってきた臨床経験と、大学病院時代に得た薬理学の知見や文献も参考にしながら、慎重に治療法を選択している。
「精神科の薬にはマイナスのイメージが付きまといますが、高齢の方には種類を選んで微量から服用していただくことで、ご家族も驚くような穏やかさを取り戻すことがあります」。
薬の管理は、夫婦共に認知症や老々介護などさまざまな事情があり、家族だけでは難しい現状がある。
「薬の飲み合わせや合併症についても注意が必要なため、市町の補助やデイサービスなどの利用をためらわないでほしい」と院長は話す。
認知症の治療病床が96 床あり、急性期の重度認知症患者の治療に重点を置いている。
入院または外来治療の選択は、患者の家族のニーズに合わせて行う。
症状が重度になってから初めて来院する患者も多く、薬物調整のために外来を希望しても入院治療を病院側から依頼することも多い。
また、精神科では法律上、症状の激しい患者には身体拘束や隔離が認められているが、高齢患者には精神的身体的影響が出る可能性があるため、同院ではできる限り行わずに環境調整に傾注している。
これは簡単容易なことではないと認識しつつも、患者の人間性を尊重し、病棟で自由に動きながら元気になってもらいたい、という思いに共鳴するスタッフとの信頼関係に基づく協力体制のもと、多職種チームを形成して全力で患者一人ひとりと向き合っている。
同院では看取りにも注力している。患者の心理的ケアはもちろん、看取りを受け入れる家族へのケアにも真摯に取り組む。重度認知症や超高齢者となると、積極的な高度医療を行わないという選択肢も出てくる。“ よい看取り” とは何であるか模索の日々が続く。

2022 年春には新たに、認知症対応型共同生活介護グループホーム「やどりぎ」を開設。
このグループホームでは認知症のある要介護者が介護スタッフによる入浴、排せつ、食事等の日常の介護や機能訓練を行いながら、少人数で共同生活を送る。
食事の支度、掃除、洗濯等をスタッフの手を借りながらも各自行うことで、役割をもち、自立を促す。
家庭的で落ち着いた雰囲気の中で生活することにより、認知症の症状の改善や進行の防止を図り、おだやかな日々を送っていただいている。

院長からのメッセージ
加齢によるもの忘れと認知症は明確に異なり、早期発見・早期診断によって治療が可能なケースもあります。
また早期であれば、進行を遅らせることも可能です。
本人に自覚症状がなくても、少しでも本人の異変を感じたときは、周りの家族が早めに検査を受けてもらうようフォローするとよいでしょう。

理事長からのメッセージ
発見が遅れがちになる認知症ですが、早めの対策をどう講じるかが認知症治療のひとつのポイントです。
「健康チェックで検査を受けてみよう」くらいの気持ちでも構いません。
数分前のことを忘れてしまうなどの症状が出たら、一度受診をお勧めします。

掲載書籍の購入

迷ったときのかかりつけ医 広島
『 かかりつけ医シリーズ 10 
百歳まで元気 編 』

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