甲状腺がん 甲状腺がんは、甲状腺にできた悪性腫瘍で、主に5つのタイプがあります。 1.甲状腺乳頭癌 甲状腺がんの90%以上を占める癌です。症状のないことが多いのですが、甲状腺の腫れとして気づくこともあります。多くはゆっくり進行するタイプで、リンパ腺に転移することもありますが、手術が治療の基本で、手術で摘出されれば経過は良いとされています。まれに進行の早いものもあり、転移や再発をきたすこともあります。 2.濾胞癌 甲状腺がんの約5%程度を占める癌です。症状のないことが多いのですが、甲状腺の腫れとして気づくこともあります。早期に治療すれば経過は良いとされていますが、肺や骨などに転移することがあります。手術が治療の基本です。まれに進行の早いものもあります。 3.髄様癌 甲状腺がんの約1%前後を占める癌です。症状のないことが多いのですが、甲状腺の腫れとして気づくこともあります。3分の1は、遺伝性の病気として起こります。手術が治療の基本ですが、前述の乳頭癌や濾胞癌に比べると進行が早く、臓器転移をきたすことがあります。 4.未分化癌 甲状腺がんの1%前後を占める癌です。症状のないことが多いのですが、急激な甲状腺の腫れとして気づくこともあります。進行は非常に速く、急激に大きくなり、甲状腺の周囲に広く広がったり他臓器に転移をきたします。 5.甲状腺悪性リンパ腫 白血球の中のリンパ球が、がん化した肉腫で、甲状腺がんの2%前後を占めます。症状のないことが多いのですが、急激な甲状腺の腫れとして気づくことや、そのために呼吸困難を生ずることもあります。手術や薬物、放射線で治療を行います。多くは慢性甲状腺炎(橋本病)の甲状腺に発生します。慢性甲状腺炎(橋本病)と診断を受けた方は、急激な甲状腺の腫れは要注意です。
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