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骨粗しょう症

骨粗しょう症

●原発性骨粗しょう症  人間の骨密度(骨のカルシウム含有量)は、20〜30歳をピークとして徐々に低下することがわかっています。また女性は閉経になると女性ホルモンが急激に低下し、骨密度が急激に低下することがわかっています。この骨密度がピークである20〜30歳の70%以下(YAM値比)、または標準偏差(T値)が-2.5以下になった状態が、骨粗しょう症です。精密な診断は、微量の放射線を利用して、腰椎(腰骨)、大腿骨頸部(足の付け根)のカルシウム含有量を測る、DXA法で行います。  食品などから体に取り込まれたカルシウムは、骨では骨の強さを保つことに使われます。骨粗しょう症は、この代謝がうまくいかなくなった状態で起こる病気です。以前は、年齢とともに骨が弱るのは仕方がないと考えられてきました。年を取るにしたがって骨粗しょう症となりますが、そのために骨折を起こした方と起こさなかった方とを比較すると、骨折を起こした方がかなり短命であることがわかってきて、病気として認識されるようになりました。  症状は「脆弱(ぜいじゃく)性骨折」で、少しの力が骨にかかることで起こった骨折です。気づかない間に起こった背骨の骨折(「いつの間にか骨折」といわれるもの)も、「脆弱性骨折」です。背骨が潰れる変形(骨折)を起こすと、姿勢は徐々に猫背になり、身長が低くなってきます。2〜3cm以上の身長の低下は、骨粗しょう症を疑う症状の一つです。症状がなくても、閉経後の方は一度骨密度を測定して、ご自身の骨密度の状態を知っておくことをお勧めします。注意が必要なのは、超音波を利用した踵(かかと)の骨の検査です。骨粗しょう症を疑うことは可能ですが、骨密度の測定はできないので、骨粗しょう症の有無を正確に検査することはできません。  骨粗しょう症になりやすい方は、やせている方、家族に骨粗しょう症の患者さんがいる方、カルシウム摂取の少ない方、日照不足(ビタミンD不足)、運動不足、喫煙、過度の飲酒などです。男性も高齢になると骨粗しょう症となるので、骨折歴のない方も骨密度測定をお勧めします。  骨密度が低下して骨粗しょう症と診断された方や脆弱性骨折(特に背骨)を起こした方は、治療を考慮する必要があります。治療は主に薬物療法で、生活習慣の改善も同時に必要です。薬は骨密度上昇効果や骨折の危険性を減少させる効果のあるものがあり、病気の状態や体の状態によって適切なものを選んで治療を行います。 ●続発性骨粗しょう症  加齢や閉経以外の原因で生じる、骨粗しょう症です。以下のような病気や薬の影響などが、原因となり得ます。 ・内分泌性  副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群(副腎皮質ホルモンの過剰分泌)、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、性腺機能不全、など ・栄養性  胃切除後、神経性食欲不振症、吸収不良症候群、ビタミンC欠乏症、ビタミンA過剰、など ・薬剤性  ステロイド薬、抗けいれん薬、ワルファリン、乳がん・前立腺がんなどの性ホルモン低下療法治療薬、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、メトトレキサート(抗がん剤)、ヘパリン(抗血液凝固薬)、など ・先天性  骨形成不全症、マルファン症候群(全身の結合組織が脆弱になる遺伝性疾患)、など ・その他  過度な安静臥床、廃用症候群(不動、低運動、臥床などにより器官・組織の機能が障害された状態)、骨折後、糖尿病、関節リウマチ、アルコールの飲みすぎ、慢性腎臓病(CKD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、など

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