心不全
⼼不全とは、⼼臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、⽣命を縮める病気です(⽇本⼼不全学会)。近年、⾼齢者の増加に伴い⼼不全の患者さんは増加しており、「⼼不全パンデミック」といわれています。
⼼臓の病気には、虚⾎性⼼疾患、弁膜症、不整脈、⼼筋症、⾼⾎圧性⼼臓病など、さまざまなものがありますが、このような病気を持った⽅が、「⾵邪を引いた」「仕事で無理をした」「⽔や塩分を取り過ぎた」「薬を飲み忘れた」などをきっかけとして、⼼不全を起こします。
⼼不全の症状として最も多いのは、労作時の息切れです。また、⾎液が滞ることで、⾜や顔がむくみますが、これを「浮腫(ふしゅ)」といいます。肺に⽔がたまると「肺うっ⾎」という状態となり、安静にしていても息が苦しくなります。
当クリニックでは、⼼不全が疑われる患者さんに対して、胸部X線検査、⼼電図、⼼臓超⾳波検査などの検査を⾏います。最近では、⾎液検査で「NT-proBNP」を測定することで、⼼不全の診断が簡便にできるようになりました。労作時の息切れや浮腫などが気になる⽅は、早めの受診をお勧めいたします。
⼼不全と診断された場合、まずは薬物治療を開始します。さらなる検査が必要な場合や、⼊院での治療が必要な場合には、総合病院と連携し、適切なタイミングで、診療を依頼します。
⼼不全の再発予防には、退院後の⽣活が⼤事です。治療が終わり退院した後も、約3割の⽅は1年以内に⼼不全で再⼊院します。無事に退院しても安⼼はできません。⼊退院を繰り返すことは精神的・⾁体的に⼤きなストレスとなります。再⼊院しないために必要なことは、①⽣活習慣を改善すること、②⽣活環境を整えることです。
当院では、⽣活指導や運動療法などを⾏うことで、患者さんが⼼不全を再発させることなく安⼼して⽣活できるよう、サポートいたします。