変形性股関節症
整形外科では意外によくみられる疾患です。これまでは発育性股関節形成不全を基盤と
する女性の患者さんが多かったのですが、超高齢社会の現在、関節の使いすぎが原因と考
えられる男性の患者さんも増えてきました。
症状としては、脚の付け根が立ち上がりや歩き始めに痛みます。荷重時に痛むのが特徴
的ですが、時に夜間痛も出現してきます。腰からの症状と紛らわしい場合があります。股
関節を曲げたり、広げたりすると痛みが出現します。
過体重があれば減量を指導し、股関節の負担を軽減していきます。運動療法も効果的で
す。股関節周囲の筋力強化で股関節の安定性を図ります。使いすぎが原因と考えられれば
、運動量を減らしていきます。しかし可動域制限(足の爪切り、靴下の着脱、和式トイレ
使用や正座が困難)が顕著な場合、あるいは疼痛の増悪があり、長時間の起立・歩行が困
難で家事などが難しくなった場合には手術治療を検討することがあります。患者さんとよ
く相談しながら、治療法を決めていきます。